1st Party Dataを活用したコンバージョン補完で広告効果を改善

広告計測が正常化しCVRが大幅に改善。広告配信予算も増大し、EC事業の成長に貢献。

課題
広告媒体側のコンバージョンデータが欠損していることで、広告効果の正しい計測が困難に。3rd Party Cookie規制への対応も急務に。
施策
KARTE上で1st Party Data連携基盤を構築。KARTE Signalsを通じてGoogle・Metaの両媒体へコンバージョン補完を実施。
結果
計測精度が向上し、広告媒体の機械学習が最適化され事業成長に繋がった。

課題
広告媒体側のコンバージョンデータが欠損していることで、広告効果の正しい計測が困難に。3rd Party Cookie規制への対応も急務に。

  • EC事業を強化する中で、広告媒体におけるコンバージョン計測が不安定であり、特に自社計測値と広告媒体側の数値との間に大きな乖離が生じていた。
  • 計測値の不一致により、どの広告が実際に成果を上げているのか正確に評価できず、効果的な広告予算の投下が困難となっていた。
  • 計測課題を解決し、さらに3rd Party Cookie規制に対応するため、1st Party Dataの活用が求められた。しかし、これまで顧客データを外部システムと連携させた経験がなく、規約変更を含めた顧客からの明示的な同意取得が不可欠だった。

施策
KARTE上で1st Party Data連携基盤を構築。KARTE Signalsを通じてGoogle・Metaの両媒体へコンバージョン補完を実施。

  • 約3ヶ月かけて法務担当者と協議し、個人情報の第三者提供(広告利用)を可能にするため、会員規約を変更。顧客が情報提供を管理できるよう、オプトアウトの仕組みも新設した。
  • 上層部へ3rd Party Cookie規制への対策の重要性を説明し、1st Party Data連携によって、今後期待できる効果について認識を共有し、コンバージョン補完を進める合意を得た。
  • 施策実行にあたり、メールアドレスや電話番号などのハッシュ化された個人情報をKARTEへ連携。媒体ごとに異なるハッシュ化ルールに対応するため、イベントデータの整理・調整を実施し、KARTE上で1st Party Dataの一元管理と活用を可能にした。
  • 広告効果を正しく把握するために、KARTEで計測したコンバージョンデータと個人情報をKARTE Signalsを通じてGoogleとMetaに連携し、それぞれでコンバージョン補完を実施した。
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結果
計測精度が向上し、広告媒体の機械学習が最適化され事業成長に繋がった。

  • 新しい会員規約への同意に関して、顧客からネガティブな反応はなかった。

  • 広告効果の向上
    コンバージョン補完を行ったことで正確な計測が可能となり、広告媒体側の機械学習の精度が向上。

    Meta広告 主要キャンペーン
    ・コンバージョン補完前の期間と比較してCVRが3.1倍
    ・調査期間:2023年6月〜2023年9月

    Google広告 主要キャンペーン
    ・コンバージョン補完前の期間と比較してCVRが1.4倍
    ・調査期間:2023年3月〜2023年6月

  • 調査者:ジュピターショップチャンネル株式会社

  • 本施策による成果は経営層からの高い評価につながり、デジタル広告予算の増額が実現。チームのモチベーション向上にもつながり、より戦略的な施策展開が可能になった。

高島 強志 様
ジュピターショップチャンネル株式会社 EC本部 Eコマース部 副部長
窪 麻衣子 様
ジュピターショップチャンネル株式会社 EC本部 Eコマース部 Web広告グループ長

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