KARTE Signals Dashboard 活用事例|ニフティライフスタイル株式会社
ニフティライフスタイル株式会社が運営する「ニフティ不動産」にてKARTE Signalsをご活用いただいています。正しい広告効果を可視化する「KARTE Signals Dashboard」をどのように活用されているかについて、お伺いしました。
ニフティライフスタイル株式会社が運営するプロダクトでは、行動支援サービス事業として「ニフティ不動産」「ニフティ温泉」「DFO」などのサービスを提供しています。
同社では、2023年12年から「ニフティ不動産」にてKARTE Signalsをご活用いただいています。今回は、正しい広告効果を可視化する「KARTE Signals Dashboard」をどのように活用されているかについて、同社の増尾 健太さんと尾﨑 摩利子さんにお伺いしました。
KARTE SignalsのDashboardを導入した経緯
お二人の主な業務内容やミッションを教えてください。
増尾:私の業務領域としては、賃貸・家の購入などの住み替えを中心とした不動産領域をはじめ、温泉施設などのレジャー領域といった、自社サービスのユーザー集客のためのプロモーションをリードしています。その中でROAS(Return On Advertising Spend/広告の費用対効果)最大化を主な目的として、コンバージョン数と単価感を見ながら、広告費の費用対効果を最適化する役割を担っています。
KARTE Signalsの活用についてはメンバーが細かくデータ集計を行っており、私は集計後の成果を見て施策方針やアロケーションなどの意思決定を行っています。
尾﨑:私はデータの集計作業のサポートが主な役割です。私がKARTE Signalsのデータを集計して、それをもとに運用メンバーが施策を検討し、増尾さんが承認・判断するといった役割分担になっています。
KARTE Signalsを導入した理由について教えてください。
増尾:以前は別のWeb解析ツールを複数併用し、部分的に運用していました。ただ、利用していたツールではサンプリング問題や柔軟な設定の限界があり、GUIでの自由度も低く目的のデータにたどり着くのが大変でした。KARTE Signalsであれば、私たちが定義したイベントをもとにWebサイト内でのユーザー行動を正しく測れて、かつUI上で自在に条件を切り替えられるという点が魅力でしたね。

KARTE Signals Dashboard 画面イメージ
KARTE SignalsのDashboard活用状況
KARTE SignalsのDashboardをどのように活用していますか?
尾﨑:毎週、定期集計時にKARTE SignalsのDashboardを開いて、データを取得しています。そこではキャンペーンを選択し、集計期間を設定して、CSVをダウンロードした後、日別などの動きをExcelの集計表に貼り付けています。以前の環境ではCSVダウンロードができず、一つひとつ手入力でコピペしていたので、かなり助かっていますね。
集計表には、KARTE Signalsだけでなく、広告媒体の管理画面やMMP(モバイル計測パートナー)データなど、他のソースから取得したコストやコンバージョン数などを一つにまとめています。その集計表を運用メンバーが見て分析し、レポートや施策案を作成する流れです。
また、定期集計以外にも「今、数値がどうなっているか見たい」と依頼があったときには、その都度KARTE SignalsのDashboardにアクセスしています。
都度数字を見るのは、どういったタイミングなのでしょうか?
増尾:運用メンバーが毎日広告媒体の数値をチェックしていて、CVRが急に下がったり、もしくはクリック数が増減したりするなどの広告のパフォーマンスが悪いと感じた時に、私にアラートが上がってきます。その際、より詳しいデータを見たいという相談を尾﨑にします。
アラートのポイントにもよりますが、たとえば、コンバージョンの値関連で違和感を抱いたら、賃貸や売買などのカテゴリ区分・物件種別ごとの割合が大きく変化していないかを確認し、どのあたりに異変の要因がありそうかを洗い出す、といった使い方です。
他の計測ツールとの併用についてはどのような状況でしょうか?
増尾:他のWeb解析ツールは引き続き使っていて、いわばKARTE SignalsのDashboardとのダブルチェックのような感じですね。割合の妥当性や媒体間の乖離幅などの全体像を把握しています。集計をそのツール一本にするのはサンプリングや計測のぶれが大きく難しい状況です。
一方で、KARTE SignalsのDashboardはカスタマイズ性が高く、自社が定義したCVイベントで正しく測れるので信頼度が高いと感じています。データの透明性が高く、何が起きているかも確認しやすく、出てくる数字も信頼できます。
KARTE SignalsのDashboardに対しての展望
KARTE Signalsに対する要望や、こう使っていきたいという展望などはありますか?
増尾:ユーザーのサービス利用の熱量に応じた、広告配信の効率化を行いたいと考えており、その判断指標のデータを捉えていきたいです。特にオーガニックユーザーへのリターゲティング広告配信の出し分け(デリタゲ)を意識しています。
単純にすべてのオーガニックユーザーを配信対象から除外するよりは、「広告を当てなくてもCVするユーザーをどう定義し除外するか」が重要だと考えています。たとえば、Webサイト来訪直後のユーザーは、サービスの利用意向も強くリターゲティング広告を出す必要はないかもしれませんが、30日前に離脱したユーザーには休眠復帰としてリターゲティングが有効かもしれません。そうした熱量が下がるしきい値を探りながら、無駄な広告露出を減らすようにしたいという考え方ですね。アプリのリターゲティングでも、インストールから数日間は広告を出さず、それ以降に配信するなど運用で調整しています。
KARTE Signals Dashboardはあくまで広告を計測するツールという認識なので、オーガニックそのものを捕捉する用途ではないのだろうと理解しています。ただ、オーガニックと広告双方をきちんと見られた方が分析上も助かるので、KARTE Signals上でも全体の流入を捉えられるようになるとありがたいですね。
KARTE Signals上のデータを組み合わせながら、判断指標になり得るデータについて引き続き考え続けたいと思っています。
将来的に、運用担当が媒体の管理画面を使わず、KARTE Signalsで完結できる可能性はありますか?
増尾:データが完全に一致し、Google広告や Yahoo!広告など複数媒体の細かい指標も見られるのであれば、媒体の管理画面を使わずにKARTE Signalsで横並び比較ができる価値は大きいです。
ただし、具体的なキャンペーン編集や設定変更は広告管理画面で行う必要がありますし、そこまで完全に置き換えるかは要検討ですね。弊社の場合、最終的に「広告費を使うべきでない」という判断になることもあるため、どうしてもアプリやオーガニックなど他領域のデータをまとめて見たいニーズが強いのが特徴です。
KARTE Signals Dashboardの詳細は下記をご覧ください。
KARTE Signals ダッシュボード | 広告効果が見える。事業に効く。
KARTE SIgnals 概要説明動画