個人情報を使わずに1st Party Dataを広告媒体へ自動連携。オフラインデータ活用により口座開設完了数向上を達成
株式会社SBI証券によるKARTE Signals導入事例のご紹介です。個人情報を使わずに1st Party Dataを広告媒体へ自動連携することにより、口座開設完了数向上を達成しました。
- 課題
- 1st Party Dataを使って広告媒体のみでは追えない申込後の顧客行動に基づいた広告配信を行いたかった
- 施策
- 口座開設完了データを元にVBBを実施
- 結果
- 口座開設完了のCV数が改善し、事業収益の向上に寄与
課題1st Party Dataを使って広告媒体のみでは追えない申込後の顧客行動に基づいた広告配信を行いたかった
- これまで申込件数の最大化のためにCPAをどれだけ安価に出来るかを求めてきましたが、2023年の9月30日からSBI証券にて始まった「ゼロ革命(※)」を見据えて、量から質(収益等)も考慮したマーケティングを考える必要があった。
※「ゼロ革命」:オンラインの国内株式売買手数料について、約定代金にかかわらず、また現物取引・信用取引を問わず、恒久的に無料とするもの。なお、取引報告書などの各種交付書面を「電子交付」に設定することが条件です。
- SBI証券では個人情報の活用がセキュリティの観点から難しいため、個人情報を利用しない形で1stPartyDataを使って質を重視した広告配信を行うVBB(※)という手法を採用。
- 口座開設完了などのオフラインデータ(広告だけではないアクション)はすでに自社のDBにデータとしては蓄積されていたが、Google広告だけではなく他媒体へ連携を自社で構築するのは難しく、Google広告以外の媒体への広がりや費用面を考慮しKARTE Signalsを採択。
※VBB:コンバージョンの価値を重視した入札最適化
施策口座開設完了データを元にVBBを実施
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これまではフォーム申込をCV地点として、広告配信の最適化を行っていた。KARTE Datahub内にすでに口座開設完了データ(オフラインデータ / 広告では追えないアクション)を蓄積しており、より事業収益に近い口座開設完了地点を対象にvalue(価値)をつけてGoogle広告へデータを返し、tROAS運用(目標広告費用対効果)を実施。
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具体的には、KARTE Datahubにて口座開設完了ユーザーのgclid(GoogleクリックID)とvalue値のデータの作成。KARTE Signalsを通じて、定期的にGoogle広告へデータ連携を行った。
その後、Google広告側で口座開設申込と口座開設申込完了のCVポイントを元に、VBB(入札最適化)運用を開始。
結果口座開設完了のCV数が改善し、事業収益の向上に寄与
- 既存キャンペーンとVBBキャンペーンを比べた結果、VBBキャンペーンの口座開設完了CV数が12.8%改善(計測期間:2023/11/13-2023/12/05)
- 今後は、まだVBB施策を実施していない他キャンペーンにも横展開し、中長期的により深いCV(例:入金、銘柄売買、他商品売買)に対して最適化をかける検証をKARTE Signalsを使って行っていく予定。
インタビューイー
貝原 弘樹 様
株式会社SBI証券 / SBI証券 公式サイト
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