Shopifyでのサイト構築から運営まで。コマースメディアがおこなうECサイトのトータルサポート

Eコマースのプロフェッショナルとして、サイト制作から運用・物流までをトータルでサポートしているコマースメディア株式会社。コマースメディアでコンサルティング部に所属する小林俊也さんに、KARTE Entry Series について伺いました。

Eコマースのプロフェッショナルとして、さまざまな業種の企業を支えるコマースメディア株式会社(以下、コマースメディア)。サイト制作から運用・物流までをトータルでサポートしています。

コマースメディアは、人気のカレーチェーン企業「ゴーゴーカレー」のECサイト運営を担っています。このゴーゴーカレーのECサイトで、KARTE Entry Series for ECの導入テストをおこないました。

コマースメディアでコンサルティング部に所属する小林俊也さんに、KARTE Entry Series について伺いました。

物販ECの市場規模は13兆2,865億円に拡大

はじめに、貴社の事業内容について教えてください。

コマースメディアの主な事業領域は、ECサイトの構築と運用です。Shopifyでの構築の印象が強いんですが、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどのモール運営にも対応しています。当社にご依頼いただくお客様は、Shopifyで自社ECサイトを構築してから、モールに出店するという流れのお客様が多いです。

運用では、商品登録やバナーの更新などの基本的なことや、フロント部分をお客様の行う施策やキャンペーンに合わせて更新したり、物流の管理やカスタマーサポートもおこい、広告運用やSEO、商品の提案などの販促活動もおこないます。

構築から運営まで、ECサイトのすべてをまるっと担うイメージです。実際に手を動かして運用している点が、弊社の特徴です。

小林さんのこれまでの経歴を教えてください。

コマースメディアの前は、EC業界専門メディアを運営する会社に新卒で入社しました。そこで、メディアの運営や広告の営業、広告を利用していただいたお客様のカスタマーサクセスなど、幅広く担当しました。

数年仕事をした後、コマースメディアに入社しました。入社してからはECの運営を担当し、現在はコンサルティング部に所属しています。担当しているECサイトの種類は、グルメやアパレル、雑貨やコスメなどさまざまです。

新卒入社してから現在に至るまで、EC業界で仕事をされてきているわけですね。もともとEC業界は成長していましたが、新型コロナの影響でさらに伸びているのでしょうか。

そうですね。弊社ではメーカーさんの支援をすることが多いのですが、コロナ禍でECに力を入れる事例が増えています。

市場規模から見ても、EC業界は成長しています。特に物販分野のECは成長が著しいです。2022年の市場規模は、13兆2,865億円まで伸びています。前年の2021年と比べて1兆円以上の増加です。
物販分野はモール型ECやインフルエンサーの影響もあり、ネットで物を買うという行為が一般消費者に浸透していっている感覚があります。

御社はShopifyに力を入れていますが、いつ頃からShopifyに力を入れ始めたのでしょうか。

当社は現在、創業7年目で、創業2年目くらいにShopifyが日本に進出し、その年から力を入れ始めています。かなり早いタイミングで取り組んでいたので、国内では3番目のShopifyのパートナーです。

コマースメディアが支援する、ゴーゴーカレーのECサイト

御社が支援している、ゴーゴーカレーさんのEC運営についてお話を伺います。こちらの運営支援はいつごろからされていたのでしょうか。

約3,4年前からです。最初は別のカートシステムでしたが、弊社でShopifyにリニューアルし、楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonなどのモールの運営も一緒に弊社で行っております。フロント面の運用だけではなく物流や在庫の管理、発注やカスタマーサポートも弊社で担当しており、EC事業をお任せいただいている感覚です。

かなり早いタイミングでShopifyで構築したこともあり、ゴーゴーカレーさんはShopifyのホームページでも日本の事例として取り上げられていました。

gogocurry
ゴーゴーカレー公式通販サイト

ゴーゴーカレーさんのECサイトで実施した、CX向上や改善の取り組みを教えてください。

法人注文専用の窓口を結構早い段階から開設しました。アクセス分析や問い合わせの傾向から、ゴルフの景品やイベントの来場者特典など、法人による大口注文の需要があるとわかりました。特に5月5日(ゴーゴーデー)の需要はすごいですよ。

他にはバラエティーセットを作ったり、自社サイト以外にも各モールへの導線を用意しました。各モールへの導線を用意したのは、お客様が買いたいサイトで買えるようにするためです。

Shopifyでサイト構築したことも、CX向上につながっています。なぜかというと、ゴーゴーカレーさんは、広報活動をしっかりとされているので、メディアに取り上げられることも多いです。そうするとアクセスは急増するのですが、Shopifyならではの耐久性でサーバーダウンせず、お客様がサイトを見たいタイミングを逃しません。

variety set
さまざまな味を楽しめるバラエティーセット

ゴーゴーカレーのECサイトでKARTE Entry Series for ECの導入テストを実施

お客様の視点に立って取り組まれているわけですね。ゴーゴーカレーさんのサイトでは、テストという形でKARTE Entry Series for ECをご利用いただきました。テスト期間内で役に立った点を教えてください。

KARTE Entry Series for ECを使った施策として、新規のお客様だけにクーポンを出したり、FAQのウィジェットを出したりしました。あと、金額によって出す訴求を変えて、もう少し買ったら送料無料になるというお知らせも出しました。そうした施策はプレイドさん側で施策をセットしてくれ確認するだけで良かったので、僕らの工数削減につながり非常に使いやすかったです。

こうしたウェブ接客ツールでは、使いこなせないという話がよくありますが、その部分を払拭してくれると思います。ここまでできるウェブ接客ツールでこの価格は、非常に魅力です。

entry series

KARTE Entry Series for EC概要

御社はさまざまな業種のECサイトの支援をされています。KARTE Entry Series for ECを導入することで、成果が出そうだと思う業種を教えてください。

わかりやすいのがアパレル系だと思います。アパレル系は商品数が多く、カテゴリーの区切り方も各社で独特な事もあります。カテゴリーの階層が深いと、商品を探しづらくなってしまうケースも出てきてしまいます。ウェブ接客によって、そうした部分の課題解決はできそうです。あと、アパレル系の場合、会員数を増やすための施策が大事になってくるので、その部分でも活用できると思います。

あとは、業種ではありませんが、自社に専任のエンジニアがいない会社にも向いていると思います。販促に向けてのウェブ接客だけではなく、いろいろな施策をツール上で設定可能です。サイトの更新が自社ではできない会社に合っているのではないでしょうか。

設定が難しかったら、サポートの方に相談できるのもいいところだと思います。

今後の事業の展望について教えてください。

いま私たちがECに関してできていないことが、メーカー機能の部分です。そこをおこなっていきたいと思っています。さらにはECだけではなく、実店舗も含めたリテールの分野まで支援の幅を広げていきたいです。
ゴーゴーカレーさんの支援ではカレーのギフトボックスで使う箱を、私たちが新しく作りました。こういう、商品に携われる取り組みを広げていきたいです。
ECサイトに来る人を分析して、「こういう人が来ているので、こういう商品を作ります」というところまでいけたら最高だなと思っています。

さらにできたらいいなと思っているのが、卸部分の開拓です。まだECは、日本の流通の一部でしかありません。
お客様が新しい商品を開発した後に卸経路の開拓をしていれば、生産数を増やすことで製造原価を抑えてECに展開できます。そうすれば、原価の部分で差がつきます。そういう部分までおこなっていきたいです。

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