【KARTE Blocks活用事例】サイト管理の効率化、ABテスト、パーソナライズ事例まとめ
KARTE Blocksを利用した新しいウェブサイト運営方法は、4つのステップに分けられます。今回は、この4ステップに沿って、KARTE Blocks導入企業様での具体的な事例をご紹介して行きます。
「KARTE Blocks」とは、サイトをBlockの集合体と捉え、Blockごとに管理・更新・評価が行える新しいサイト管理体験を提供するプロダクトです。どのようなサイトでも、後からタグ一行入れるだけでセットアップが完了します。
参考:BMS(Block Management System)で始める、新しいサイト運営のスタンダード
シーン別の活用事例は、以下記事をご確認ください。
- サイトをブロックに分解し、更新・管理する
- ブロックごとに数値を計測・分析し、改善のための気づきを得る
- アイデアをすぐに試す、ABテストする
- パーソナライズでパフォーマンスを向上する
- LPO(ランディングページ最適化)で活用する
【更新・管理】サイト更新完了までのリードタイムが数週間から30分に大幅短縮(三井ダイレクト損保)
Before
- 商材の特性上、WEBサイトには正確な情報をくまなく掲載する必要があり、ページ内の情報量が多くなっていた。コールセンターに寄せられるご相談を素早く反映しながら、もっと分かりやすいサイトにできないか模索していた。
- Webサイトを更新する度にHTML修正の外注と社内調整が必要で、修正公開まで数週間〜1ヶ月は最低必要だった。 また、修正希望箇所(ページ/エリア)は随時変わるため、事前に要件を定めて組み込むCMSの運用は困難だった。
After
- 修正必要項目が発生した際には、サイトのソースコード修正までの間、都度サイトの該当箇所をブロックとして登録・更新する運用へ。
- ノーコードですぐに社内で修正対応できるようになった結果、30分程度で修正後のページ公開できるように。 常にお客様に最新・正確な情報を伝えつつ、見やすいサイト作りにも取り組めるようになった。
よくあるご質問のリンク修正/PDFファイルの変更
【更新・管理】多数のブランドページにおける定常的なバナー運用を効率化し、作業完了までの時間を1/3に短縮(ベイクルーズ)
Before
- BAYCREW’S STOREでは計40以上ものブランドカテゴリーを扱い、数が増え続けている。各ブランドのEC担当から不定期で要望を受け、UI/UXチームが軽微な修正から販売促進の施策立案・実行まで幅広くサイト運営を担うため、リソースの課題を常々感じていた。
- 自社システムではリリースから本番反映・確認までに都度30分ほど必要で、月5回程度発生するバナー更新等のプロセスを効率化したいと考えていた が、外部ツールでの書き換えは更新箇所の表示遅れが発生するため運用を見送っていた。
After
- 各ブランドのトップページにおける定常的なバナー更新をKARTE Blocksで開始し、約1/3程度の時間(10分ほど)で完了できるように。表示遅延の課題もなく、顧客体験(※)を損ねずにファーストビューにおけるコンテンツでも運用可能に。
※ 2020年末にGoogleが示したCWV (ウェブサイトの評価指標)も配慮
サイト更新管理事例をもっと見る:サイトをブロックに分解し、更新・管理する
【分析・気づきを得る】配信してすぐに成果まで確認、客観的に有効性を見極める(レノボ・ジャパン)
Before
- 人気PCモデルのスペックを簡単に比較できるコンテンツを追加したいと考えていたが、商品の在庫状況に合わせた情報更新が必須であるため実装コスト・運用工数に見合う効果が得られるか担当者として迷いがあった。
- グローバルで導入されているサイト解析ツールは設定次第で詳細なデータ分析が可能だが、データ計測の準備やツール側の構築にかかる手間から、個々のコンテンツ単位で閲覧数やクリック率などの計測は行っていなかった。
After
- 特別な設定なくすぐに表示UU数やクリック率等を確認でき、運用と振り返りのPDCAがスムーズに。今回KARTE Blocksで運用開始した人気商品モデルの詳細比較欄は、クリック率3%程度との事前想定に反し、ページ来訪者の29%(※)もクリックしていることが判明した。 (※ 2021年5-6月実績、レノボ・ジャパン合同会社調べ)
- さらに詳細な分析から売上への直接的な貢献も見られ、改めて取り組みとして有効だと確認できた。 また、得られた発見から、チーム内で次の施策案の議論につながり、同フォーマットで横展開が進められている。
【分析・気づきを得る】バナーやボタン毎に表示数/タップ数を解析し仮説の精度を向上(SATORI電話占い)
Before
- バナーやボタン毎の表示数やタップ数等の定量データは、自社製のWeb解析ツールで都度SQLを加工して1日かけて抽出・分析する必要があり、工数が負担となり最低限3ヶ月に1度程度しか確認できていなかった。 そのため、サイト改善施策を検討する際、実際にどれほど有効で、優先して対応すべきか判断が困難な場合もあった。
After
- 気になるポイントに対して即座に正しく現状把握ができることで、サービス責任者と運営担当者間で日々のサイト改善効果を確認し、企画の決定から開発チームを巻き込んだ施策の運営までスムーズに実施できるようになった。
- 実際、サービストップのファーストビューにあった「厳選占い師」の掲載枠は、殆どのユーザーが確認すると予想していたが、全くタップされていないことが判明。 「既存ユーザーは多数在籍する占い師の中で自分にあった人を自分で選びたいのでは」という新しい仮説と具体的なサイト改善案に繋がった。
分析事例をもっと見る:ブロックごとに数値を計測・分析し、改善のための気づきを得る
【ABテスト】ページ下部のレコメンド情報へのリンクをページ上部に設置するABテスト(アウンワークス)
背景
- 購入商品が明確に決まっていないユーザーには、売れ筋などのレコメンド情報が購入検討に効果的という仮説があった。 従来、商品カテゴリーページ下位にあるレコメンド情報は気づかれにくく、機会損失が発生していると感じていた。
- 建材ECの特性上、個々の商品を直接検索・指名買いされるお客様が大多数のため、レコメンド情報の優先度は低めであり、必要なシステム開発に見合う効果が得られるかも不明で着手できていなかった。
取り組み
- ページ上部にあった「品番検索」へのリンクを、同ページ内の売れ筋商品情報へのアンカーリンクに変更するABテストを実施。 アイコンも大きくして見つけやすくした。
結果
- 売れ筋商品情報へのリンク設置時、クリック率は以前の約4倍に。クリック後にカート投入したユーザー数も約2倍に大きく改善。
- 想定以上の効果が確認ができたことで、サイトへの本実装を決定できた。実装は2-3ヶ月先になるが、その期間はKARTE Blocksでそのまま全体配信に切り替えることで、本実装までの機会損失を防ぐことができた。
【ABテスト】自由に編集ができないカートページ内で、送料の表示方法をABテスト(ストライプデパートメント)
背景
- カートページにおいて送料の表示を分かりやすく記載することで顧客の購入を後押しできるのではないかと仮説を持っていたが、エンジニアに依頼しないと変更できないエリアで、テスト実施のハードルが高かった。
取り組み
- カートページに送料の表示をよりわかりやすい形式に変更するABテストを自部門でクイックに実施。
結果
- 未実施との比較の結果、テストパターンを表示したユーザーの購入完了ページへ到達した割合が16.3%高くなり、仮説が立証された。(2021年4月 株式会社ストライプデパートメント調べ)
画像提供/STRIPE DEPARTMENT
ABテスト事例をもっと見る:アイデアをすぐに試す、ABテストする
【パーソナライズ】サイト内の閲覧履歴からトップページのボタンをパーソナライズし、クリック率が約6倍に(ナカジツ)
背景
- 住まいに関するワンストップサービスを提供する上で、仲介物件や新築物件でも近年需要のある「リノベーション」をより強く訴求するため、トップページでも目に付く箇所に導線を設けたいと考えていた。
- しかし、ファーストビューに入る掲載枠は限られる以上、物件情報を検索する導線や不動産売却に関するLP導線などを優先するため、リノベーション物件の紹介導線を追加で設置することは困難だった。
取り組み
- 「中古マンション」や「中古戸建て」の物件情報ページを多く閲覧していたユーザーに限定し、従来の不動産売却に関するLP導線に代わって、リノベーション事例の紹介導線を配信(スマホサイト限定)
結果/学び
- 限られたスペースを有効活用しつつ、ユーザーの興味関心を推定して親和性の高い情報を届けることが可能となり、サイトの利便性が向上した。
- 実際、従来の不動産売却LP導線に比べて、リノベーション物件の紹介導線はクリック率は約6倍となった。また、クリック後のサイトの回遊性向上にも貢献し、物件詳細ページ閲覧率も2.3倍となった。 (※ 集計期間:2020年8月26日〜2021年7月21日、株式会社不動産SHOP ナカジツ調べ)
【パーソナライズ】初回来訪のお客様に限定し、おすすめ商品診断コンテンツへの導線バナーを配信(HEAVEN Japan)
背景
- ECだと女性下着を選ぶ上で重要なサイズ感やフィット感などを物理的に確かめられない制限のなかで、特に新規のお客様が10種類にも及ぶ多種多様な「適正下着®️」ブランドシリーズから最適な商品に自力でたどり着くのは難易度が高い状況だった。
- 自分に合うブランドを見つけてもらうため、新規のお客様にはまずサイト内診断コンテンツをお試しいただきたいと考えていたが、利用中のカートシステムでは特定の顧客に合わせてバナーを切り替える実装はできなかった。
取り組み
- ECサイトに初回来訪されたお客様に限定 し、商品一覧ページのバナーエリアを適正下着診断への誘導バナーに切り替え。
結果/学び
- 施策実施時、バナーのクリック率は約132%向上、クリック後の購入率も約42%向上 した。(2021年8月 株式会社HEAVEN Japan調べ)
パーソナライズ事例をもっと見る:パーソナライズでパフォーマンスを向上する
【LPO】広告訴求メッセージに合わせてメインバナーを出しわけ。複数イメージのLPを高速に展開(ブランディア)
背景
- アフィリエイトサイトやポイントサイト等、多方面でサービスの認知拡大に取り組んでいるため、各チャネルでの訴求内容や流入時のユーザーの動機ごとに別々のLPを用意したいと考えていた。
- ただ、LPの制作には通常コーディングからテストアップ、本アップロードまでに細かな工数と手間がかかってしまう。限られた社内の制作・開発リソースは高度な施策や改修に優先させ、LPの運用は新規獲得チームで迅速に対応したいと考えていた。
取り組み
- ベースとなるLP(単一URL)に対し、媒体や流入元の広告訴求メッセージに合わせてメインバナーを出し分け。(※ 流入時のクエリパラメータを参照)
結果/学び
- テストアップや変更箇所のコードの統合作業等を省略、LP制作工程数を圧縮できた。
- 各出し分けごとに結果数値まで確認ができるため、作って終わりにせず、PDCAを強く意識して継続的に改善に取り組めるようになった。
【LPO】広告訴求メッセージ別にLPのファーストビューを出しわけ。直帰率、CVRが改善するパターンも(cotree)
背景
- リスティング広告による集客を強化したが、サービスへの興味が顕在化していないユーザーもLPに多く来訪するようになり、広告効果が伸び悩んでいた。Google Analyticsでの分析によると、LPの上部で多くのユーザーが離脱していた。
- LP改修はエンジニアに全て開発依頼が必要で、リソースと事業優先度の観点で諦めざるを得ない状況だった。
取り組み
- 流入時の広告の訴求メッセージ・配信対象ユーザーを踏まえ、エンジニアリソースをかけずに、従来のLP1つでファーストビュー(サブタイトルや上部口コミエリア)を出し分け。
結果/学び:
- 広範なユーザーを対象にした「カウンセリング一般」の広告に対して、LPの改善施策では期待される効果は見られなかった。
- 一方、「仕事・キャリア軸」「子育て軸」の広告に合わせたLP施策では共に直帰率・CVRが大きく改善し、流入ユーザーに合わせたメッセージが有効という仮説を立証できた。 特に、「仕事・キャリア軸」に合わせたLP施策では、施策実施前と比べて、直帰率は約24%改善、CVRは約160%程度改善した。(※ 2021年8月 株式会社cotree調べ)
LPO事例をもっと見る:LPO(ランディングページ最適化)で活用する
最後に
KARTE Blocksは、シンプルで直線的な新しいサイト運営のスタンダードをつくることを目的として開発・提供しているプロダクトです。
オンラインでお申し込みのできる、期間制限のない無料プラン をご用意しております。お気軽にお試しください。詳しくは、サービスサイトをご覧ください。