KARTEにおけるAI/機械学習を用いた接客配信の自動最適化機能のご紹介

KARTEにおける「配信対象ユーザーの自動最適化」、「A/Bテストの自動収束(β版)」機能の概要と、活用イメージをご紹介します。

KARTEでは、AI/機械学習を用いて接客配信の自動最適化を実現する機能として、「配信対象ユーザーの自動最適化」、「A/Bテストの自動収束(β版)」を提供しています。今回はそれらの機能の概要と、活用イメージをご紹介します。

配信対象ユーザーの自動最適化

自動最適化

KARTEでは、ユーザーの行動データに応じたリアルタイム解析によって、各ユーザーのセグメントやディメンションをリアルタイムに判定しています。
このセグメントやディメンションを活用したターゲティングも可能で、対象者を絞ったメッセージやお知らせなどの接客配信と効果測定が可能です。

同時に実施している施策の数が少ない場合には、それぞれのユーザー群にどのような施策を配信しているかを把握しやすく、また効果測定も容易にできます。しかし、複数の施策を同時に配信していると、どこかでユーザーにとって良くない体験を提供してしまっていないか、不安に感じませんか?また、初めての施策をトライする際に、どのようなユーザー群をターゲットとすべきか分からないという場面もありますよね。

ユーザーのWebサイトやアプリ上での体験を良くするため、本当に興味のあるユーザーのみにメッセージやお知らせを届けたいけど、機会損失は減らしたい。適切な対象ユーザーの絞り込み方が分からない、そんな時間の余裕がない。

そんなときに活用できる機能が「配信対象ユーザーの自動最適化」です。

「配信対象ユーザーの自動最適化」とは

「配信対象ユーザーの自動最適化」は、接客サービスの配信対象ユーザーの中からマイナスの効果が出ているディメンション(対象となるディメンションの内訳は下記に記載)を自動で配信対象から外していくことで、接客の配信対象を自動最適化する機能です。

「配信対象ユーザーの自動最適化」の詳細と使い方

利用シーン

接客を通して対象ユーザー全員に公平にメッセージを届けなくてもいい(接客配信者の意図しないところで一部の配信対象ユーザーの除外が発生することに問題がない)場合に活用できます。

この機能を有効化すると、各ディメンションにおいての効果測定結果に基づき、効果がマイナスであると判定されるディメンションに属しているユーザーには適宜自動的に接客の配信が停止され、結果として接客の効果を向上できます。

自動最適化の対象となるディメンション

自動最適化の対象となるディメンションは下記です(KARTEサポートサイトから抜粋)。

デフォルト設定のディメンション
・来訪回数
・滞在時間
・前回来訪からの期間
・セッション内のPV数
・総購入金額
・購入回数
・OS名
・行動モード(Web)

作成したディメンション
・作成した数値型のディメンション
・作成した文字型のディメンション

意図する最適化の方向性に合わせて、上記の「作成したディメンション」の条件に合うかたちでオリジナルのディメンションを作成、活用することができます。


・年代
・性別
・1日の中での来訪回数
・アプリインストール日
・行動(購入、カート、お気に入り、ページ閲覧等)の発生回数、前回の発生日

ゴール設定の重要性

自動最適化の基準は接客で設定した「ゴール」の発生頻度です。よって、その接客の目的に最もふさわしいゴール設定をしていない場合、接客の本来の目的にそぐわない結果となる点に注意が必要です。

参考:接客サービスのゴールを正しく設定する (KARTEサポートサイト)

自動最適化を今後のターゲット設定に活かす

「配信対象ユーザーの自動最適化」を利用する際、対象の接客においてなるべくターゲットユーザーを絞り込まずに接客を配信し、自動的に配信停止された(ゴールにマイナスの寄与をした)ディメンションを観察、考察します。そして、そこで見える傾向(例えば若年層には効果が振るわない、など)を次回以降の別の接客のターゲット設定に活かし、次回以降の改善につなげることができます。

A/Bテストの自動収束 (β版)

A/Bテスト


WebサイトやアプリのUIやUXの改善のために、画像やテキストにおいてA/Bテストを実施されている方は多いと思います。KARTEでも接客におけるA/Bテストを簡単に設定でき、素早い仮説検証が可能です。

しかしながら、配信している接客数が多くなると、A/Bテストを実施したままになってしまい結果の振り返りや施策の改善をうっかり忘れてしまったり、A/Bテストの結果を一つ一つ解釈するのが面倒と感じてしまったりしませんか?

そんなときに活用できる機能が、「A/Bテストの自動収束 (β版)」です。

「A/Bテストの自動収束(β版)」とは

「A/Bテストの自動収束(β版)」は接客サービスのA/Bテストにおいて、機械学習を用いたアルゴリズム(Thompson Sampling)によって、より効果のよい(接客のゴールにより寄与する)アクションに配信内訳の比重を寄せ、配信結果を最適化する機能です。

「A/Bテストの自動収束(β版)」の詳細と使い方

利用シーン

クリエイティブ(画像やテキストなど)のA/Bテストを行っている接客サービス全般で活用いただけます。

ゴール設定の重要性

自動最適化の基準は接客で設定した「ゴール」の発生頻度です。よって、その接客の目的に最もふさわしいゴール設定をしていない場合、自動最適化結果はその接客の本来の目的にそぐわない結果となる点に注意が必要です。

参考:接客サービスのゴールを正しく設定する (KARTEサポートサイト)

いかがだったでしょうか。配信対象ユーザーの見直しができていない、A/Bテストを次のアクションに活かせていない、そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ「配信対象ユーザーの自動最適化」と「A/Bテストの自動収束(β版)」の活用をご検討ください。

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