アプリの「Journey」活用鉄板シナリオ施策3選

KARTEの機能「Journey」は、アプリのプッシュ通知やサイト内ポップアップなどのマルチチャネルをつないだシナリオ・ジャーニー設計を可能にする機能です。今回はJourneyでつくるアプリのエンゲージメントを高める鉄板シナリオ施策3選をご紹介します。

Journeyとは?

Journeyは、顧客の行動に沿ったシナリオを設計し、ポップアップ、アンケート、メール、プッシュ通知の複数の接客を接続、統合して管理できる機能です。シナリオ上でのユーザーの流れを俯瞰的に見ることで離脱や滞留を把握。検証や改善のスピードが上がります。

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Journey 画面イメージ

KARTEのJourney機能は、このようなシーンにおいて活用できます。

課題

  • サイト内外における顧客へのコミュニケーションにおいて、単発で終わらせず顧客の反応や行動に応じた連続した施策を実行したい
  • 連続した施策を実行運用するにあたり、開発のハードルがある
  • 顧客がどこで離脱したり滞留しているかを究明したい

提供機能・価値

  • シナリオ系施策を、全体を俯瞰しながら直感的な画面操作で設定できる
  • ターゲットの絞り込みや条件分岐により、さらに深いパーソナライズを実現できる
  • 全体を通してのゴール率や各施策ごとの効果を可視化、ABテストが可能でシナリオの継続的な改善ができる

アプリのJourney活用鉄板施策3選をご紹介

Journeyはユーザーのリテンション(継続利用)やコンバージョン(購入など)に強く寄与するため、アプリでの体験設計と相性が良いです。このセクションではアプリにおけるJourney活用の鉄板施策を3つご紹介します。

1.ステップお知らせ系ジャーニー

ユーザーの心理や行動に変化を起こすには、その時のユーザーの心理や状況を踏まえた適切なコミュニケーションを適切な時系列で行うことが有効です。

例えば、アプリを初めてダウンロードしたユーザーはアプリの機能やその使い方を理解していません。そんなユーザーには一度に大量の情報を伝えるのではなく、ユーザーがアプリをダウンロードする際に第一に期待しているだろうコンテンツを優先して提供し、アプリを利用してもらう過程で段階的に便利な機能やその他の魅力的なコンテンツを提供していくことがより良いアプリのオンボーディングにつながります。継続してアプリに来訪してもらうために、プッシュ通知を織り交ぜても良いかもしれません。

ステップお知らせ系ジャーニーが有効なシーン

  • 新規ユーザーのオンボーディング
  • 会員登録・アプリのダウンロード促進
  • お好みに応じたコンテンツ訴求
  • 初回購入の促進
  • F2転換
  • キャンペーン訴求
    など

ここで、新規ユーザーの初回購入促進を目的としたジャーニーをサンプルとして紹介します。

項目設定内容
対象新規ユーザー(購入経験なし)
ゴール初めての購入
シナリオ概要ターゲットユーザーに対して段階的に初回クーポンを訴求し、初回購入を促進する
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新規ユーザーの初回購入促進を目的としたジャーニーのサンプル

サンプルジャーニーのここがポイント

  • 最大限多くのユーザーに効果的にクーポンを訴求するため、アプリ初回来訪時にポップアップでクーポンを訴求している
  • ポップアップをクリックしなかったユーザーに再び来訪を促してクーポン利用および初回購入を促すため、3日後にプッシュ通知でクーポンの期限を訴求している
  • 最初のポップアップ表示後7日時点で購入がないユーザーにはアプリ来訪時に再度クーポンを訴求することでリマインドしている

上記のジャーニーのサンプルのレシピ(詳細な作り方)はこちらのサポートサイトをご確認ください。

2.休眠復帰系ジャーニー

最後のアプリの来訪や購入などといったコンバージョンからしばらく時間が経過したユーザーには、適切な時間間隔でプッシュ通知でコミュニケーションを取り、再来訪や再購入を促進することが有効です。

例えば、マンガアプリにおいて読んでいた作品が完結してしまい、アプリへの来訪がなくなって30日が経過したユーザーに対して、アプリ内で人気ランキング1位のマンガ作品をプッシュ通知で訴求。来訪がなければ訴求内容をキャンペーンで無料公開中のマンガ作品に変えてさらに7日後にプッシュ通知を送るなど、休眠ユーザーに対して訴求するネタを変えながら継続的にコミュニケーションをとることでユーザーのアテンションと再来訪を促進します。

休眠復帰系ジャーニーが有効なシーン

  • 一定期間アプリ来訪がない休眠ユーザーの復帰促進
  • 定期的に使い切りが発生する商材の再購入促進
  • 一定期間アプリ来訪がない休眠ユーザーのキャンペーン参加促進
    など

ここで、休眠ユーザーの復帰促進を目的としたジャーニーをサンプルとして紹介します。

項目設定内容
対象30日以上アプリ来訪がないユーザー
ゴール再来訪
シナリオ概要ターゲットユーザーに対して好みに合わせたコンテンツ、新商品を訴求し、再来訪を促進する
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休眠ユーザーの復帰促進を目的としたジャーニーのサンプル

サンプルジャーニーのここがポイント

  • 30日間休眠が続いたユーザーに対し、31日目にそのユーザーの好みに合わせてパーソナライズしたコンテンツをプッシュ通知で訴求している
  • その後再来訪がない場合に、1通目のプッシュ通知とは嗜好を変え、目新しさを引きとした新商品をプッシュ通知で訴求している
  • 新商品AとBでどちらが効果が高いかを、A/Bテストで検証している

上記のジャーニーのサンプルのレシピ(詳細な作り方)はこちらのサポートサイトをご確認ください。

3.アンケート回答による分岐ジャーニー

ユーザーのニーズを先回りして満たすために、あらかじめその嗜好性をデータとして収集し、それを踏まえたコミュニケーションを提供することが有効です。

本鉄板施策では、ユーザーの嗜好性を引き出すアンケートを配信し、その回答内容によって後のコミュニケーションを分岐させることを実現します。

アンケート回答による分岐ジャーニーが有効なシーン

  • 精度の高いユーザーの嗜好性を踏まえて適切なコミュニケーションをしたい
  • 行動データなどから嗜好性を割り出すのが困難な状況下で、ユーザーの嗜好性を踏まえて適切なコミュニケーションをしたい
    など

ここで、アンケート結果による分岐を活用して新規ユーザーの購入を促進するジャーニーをサンプルとして紹介します。

項目設定内容
対象新規ユーザー
ゴール購入
シナリオ概要サービス初回来訪時に嗜好性を問うアンケートを配信し、その回答結果に応じて適切なコンテンツに誘導するポップアップを配信する
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アンケート結果による分岐を活用して新規ユーザーの購入を促進するジャーニーのサンプル

サンプルジャーニーのここがポイント

  • ユーザーデータが他に何も得られていない初回来訪時に嗜好性のデータをアンケートで取得できることで、今後は多様な場面で活用できる
  • 嗜好性を問うアンケートの直後にそれを踏まえたコンテンツを訴求することで、ユーザーメリットを提供している

上記のジャーニーのサンプルのレシピ(詳細な作り方)はこちらのサポートサイトをご確認ください。

まとめ

Journeyの概要とそれを活用したアプリにおける鉄板施策3選を解説しました。
どんなユーザーにどのような状態になってほしいか、から逆算してユーザー心理をひも解き、必要なコミュニケーションを描いて実際に届けるJourney。ユーザーに想いを巡らせるきっかけになることを願っています。

今後も機能アップデートを予定しております。Journeyの詳細はこちらのページをご確認ください。

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