ユーザーストーリーのリニューアルで今年は “ユーザーを知る” が熱くなる
サイトやアプリに来訪しているユーザー一人ひとりの行動をリアルタイムで解析することができる、ユーザーストーリーが2020年8月にリニューアルしました。今回は、そのリニューアルした内容や背景にある想いをお伝えします。
こんにちは、プレイドの韓です。プレイドではエンジニアとしてKARTEの管理画面の開発をしています。今回は、2020年8月にリニューアルしたユーザーストーリーについて、リニューアルの経緯や開発の背景をお伝えしたいと思います。
ユーザーストーリーとは
まずはユーザーストーリーを知らない人やあまり触ったことない人のために、機能概要やそこで見える画面について説明します。
KARTEではサイトやアプリに来訪しているユーザー一人ひとりの行動をリアルタイムで解析し、管理画面上に表示します。その中でも各々のユーザーが今までどのような行動をしてきたのかを見られる画面を私たちはユーザーストーリーと呼んでいます。
ユーザーストーリーでは今までのユーザーがどのような行動をしてきたかはもちろん、行動をサマライズして、ユーザー全体に対してその人の来訪回数が多いかなどの相対的なランクを示したり、セッションごとに購入などのある特定の行動をどれくらいしているかなどを確認したりすることができます。
まさにKARTEのサービスサイトに書いてあるように ”多様なデータをひとりの人として理解する” 画面であり、KARTEの思想を体現している画面の一つとも言えます。
なぜリニューアルするのか
KARTEをご利用いただく方々の増加に伴い、ユーザーストーリーでは色々な種類のユーザー行動を見られるようになりました。しかし、多様な行動を見られるようになった分、ユーザーストーリーに表示されるイベントの種類が多すぎて情報量が増え画面上で行動への気づきを持つのが難しくなりました。
▲リニューアル前のユーザーストーリー画面
また、ユーザーストーリーは約3年前に一度リニューアルをしましたが、この3年間でゴール機能やディメンション機能、KARTE Liveなどの色々な機能が実装されました。今までのユーザーストーリーよりも後発で出てきた機能なので、それらが必ずしも最適な状態で操作できる、操作しやすい状態ではありませんでした。
様々な機能が増え、日々進化するKARTEに合わせて、ユーザーストーリーにも抜本的な見直しをすることにしました。当然、今まで以上に使う人が知りたい情報を見つけやすく、ユーザーの行動を解像度高く可視化し、また見ているだけでワクワクできるようなリニューアルを図っています。
今回アップデートした内容
私たちは5月下旬から設計に入り、6月にデザインと開発をして、7/10にオープンβ版のリリース、そして、8/24に正式版リリースにまで漕ぎつけました!
▲リニューアル後のユーザーストーリー画面
個人的には今まで経験した中でもかなりのスピード感で開発することができました。社内テストやオープンβ版でのお客様からのフィードバックのおかげで良い形でリニューアルできたのではないかなと思っています。もちろん、今後もアップデートはかけていきます。
代表的なアップデート内容を抜粋します。
- サイドバーのディメンションのチャートによりエンドユーザーがサイト上で相対的にどの位置にいるかを表現
- エンドユーザーの動きをわかりやすくするためにセッションごとにユーザーの動きを表示
- イベントを絞り込みやすく、見つけやすくするために表示設定と強調表示を改善
- Liveの動画をあらゆる箇所から再生可能に
- 各イベントの情報を拡張し、KARTEの管理画面内でもユーザーの行動が理解できるように
詳しい機能については下記のサポートサイトとスライドをご覧ください。
ユーザーストーリー画面をリニューアルします!
新ユーザーストーリーのご紹介
今年は “ユーザーを知る”が熱い!
繰り返しになりますが「ユーザーを知り、一人ひとりに合わせた体験を提供する」 端的には「知る」と「合わせる」の組み合わせがKARTEの根本的な価値だと、私たちは考えています。しかしながら、KARTEの「知る」機能(リアルタイムユーザー、ユーザーストーリー)は「合わせる」機能(接客サービスなどのアクション)に比べて使われたり、見られる機会がまだまだ少ないというのが現状です。
実際私も今回のユーザーストーリーのリニューアルの開発に携わってはじめて、この機能の価値や細かい仕様を知りました。しかし、今回のリニューアルに取り組み始めると、KARTEの価値を作り上げ、その価値を一番間近で感じることができました。そして、何よりもこの「知る」機能についてはもっと面白く、ワクワクできる機能を開発できる可能性を感じました。
ユーザーストーリーのリニューアル前にはKARTE Liveの一部無償提供やコンテキストイベント(β版)のリリースがありました。ユーザーストーリーのみならず、続々とユーザーの行動をより強烈に知る機能がリリースされています。そして、今年はまだ知る機能についてのアップデートはありますので、乞うご期待ください。
今年は“ユーザーを知る”が熱い!!