Event Report

ともにチャレンジする仲間とCXの成功事例を探索する——KARTE CX CONFERENCE 2023開催レポート

2023年7月12日、東京ミッドタウン・ホールにてKARTE CX Conference 2023を開催しました。2019年の初回開催から5回目を迎えた今回、のべ1500名を超える方々がミッドタウンホールの会場とオンライン配信にてご参加くださいました。本記事では、「事業成長をCXのデジタル変革で牽引する」をテーマに様々な場が設けられた会場の様子をお届けします。

KARTE CX Conference 2023とは?

「KARTE CX Conference(通称:カルカン)」は、KARTEを活用する企業やパートナー、KARTEの開発者が集い、最新の事例を紹介するとともに、CX向上にともに取り組む仲間のネットワーキングとなる場を目指したイベントです。
今年の開催テーマは「事業成長をCXのデジタル変革で牽引する」。KARTEを活用する企業やパートナーに登壇いただき、データ活用で実現する次世代の顧客理解・顧客接点の統合・連続的な顧客体験の創出を中心に、そのチャレンジと成果、事業へのインパクトなどをご紹介しました。

会場は大きく3つに分かれ、23のセッションが展開されるセッションエリア、20超のソリューションを体験できるブースエリア、そして登壇者と参加者の交流をメインにした交流エリア、それぞれのエリアを行き来しながら楽しむことができます。

参加者の期待を膨らませる仕掛け

KARTE CX Conferenceの会場である、六本木の東京ミッドタウン・ホールのエントランスには、参加者をお迎えするKARTEのロゴとウエルカムの文字。今年はどんなKARTE CX Conferenceになるのか期待を膨らせながら受付に進みます。

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受付では、スタッフより入場パスと当日のタイムスケジュールが記載されたパンフレットなどをお渡しします。受付の横にはKARTEのロゴ入りトートバッグやお菓子も用意されていました。

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「仲間に出会い、楽しく刺激になる」をテーマにしたカンファレンス

開場後、オープニングセッションでは、プレイド代表の倉橋がカンファレンスの狙いについて話しました。

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倉橋「KARTEが『CXプラットフォーム』としてリブランディングした2018年と今を比べると、顧客体験やCXを重視し、事業やプロダクトの変革に取り組む企業は大幅に増えたと感じます。

一方で、企業のCX向上への取り組みは何を基準にして『成功した』と言えるのか、何を満たしていれば『良いCX』なのか、具体的に何をすれば『お客様を中心に考えた事業活動』が実現できるのか。

こうした問いについては、まだ探索が続いている段階かと思います。言い換えれば、CX向上やお客様との関係構築が、どう事業の収益向上に結びつくのか、そのインパクトをいかに証明するのかが問われる時代と言えるかもしれません。

そこで必要になるのは、個々人の仮説検証はもちろん、積極的にナレッジをシェアし、共に成功体験を創っていくこと。だからこそ、今回のカンファレンスでは『仲間に出会い、楽しく刺激になる』を掲げ、セッションや交流の場を設計しました」

23のセッションで語られた、多様な業界におけるCX実践の現在地

39名の登壇者による計23のセッションは、内容ごとに「CX Story Session」「KARTE FriendsTalk Session」「KARTE Product Update & Product Story」「Partner Session」という4つの形式に分かれます。

「CX Story Session」は、CX向上のための顧客理解やデータ統合、組織変革から、具体的なKARTEの施策事例や“裏技”まで、幅広い取り組みや考えを共有するセッション。KARTE Friendsのみなさんが登壇し、実践知を共有しました。

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「KARTE Friends Talk Session」では、チームや組織でKARTEを活用する上でのポイント、“あるある話”や楽しさにフォーカスします。KARTE Friendsのチャレンジを表彰する年に一度のアワード「KARTE STAR 2023」を受賞した3社が登壇し、和気藹々と語り合いました。

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「KARTE Product Update & Product Story」は、KARTEの最新情報を紹介するセッションです。ここではKARTEのInsight機能やKARTE Blocks、KARTE Signals、KARTE Message、KARTE RightSupportの担当者が、それぞれの開発思想や取り組みを共有しました。

「Partner Session」では、プレイドがパートナー企業と共創するソリューションたちを紹介しました。昨今注目を浴びる生成AIを用いたソリューションや、KARTEの拡張性をさらに高めるためのソリューションなど、次世代の顧客体験の創出につながる取り組みについて共有。
また、KARTEの販売および運用を支援いただいているパートナー企業向けの限定セッションも行い、パートナー協業やプロダクト連携などの最新事例を紹介しました。

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セッション全体を通じて、金融、小売、旅行、金融、インフラ、デジタルサービスなど各業界が、それぞれどのようにデジタルを駆使してCXの向上に取り組んでいるかの事例が共有され、学びを深める時間となりました。

デジタルを活用してCXの変革に取り組む先駆者たちに登壇いただき、金融、小売、旅行、インフラ、デジタルサービスなど、さまざまな業界の事例をご紹介いただきました。

参加者に刺激を届けるソリューションたちが集まるブースエリア

各ブースではオリジナルノベルティを配布、参加者がKARTE活用パートナー企業の方々と会話を始めるきっかけになることを目的としています。

業界やビジネスモデルは違っても、顧客のことを理解し、顧客のためにサービスをより良くしようとする仲間の存在は、CX向上のために必要不可欠です。会場では、登壇者、開発者、パートナーが入り混じり、さまざまな交流が生まれていました。

事業成長やCX向上を力強くサポートするソリューションや、パートナーによる20超のブースが出展したエリアでも、活発なコミュニケーションが見られました。

受付近くでは、クラウドサービス「Google Cloud」を紹介するGoogleのブース前を通り、ブースエリアに入ると、まずはプレイドと共にソリューションを開発している企業が並ぶゾーンに。

日本マイクロソフト株式会社は法人向けOpenAIサービス「Azure OpenAI Service」の紹介や、プレイドと共に開発している「KARTE Craft」との連携ソリューションについて紹介。株式会社NRIデジタルはオンラインとオフラインの行動を統合し、リアルタイムでのアクションを可能にする「OMO OnBoard」などのサービスを紹介していました。

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ブースエリアの中を進んでいくと、オフライン領域のDXを目指すソリューションたちが並ぶゾーンに。
こちらのブースではデモのデバイスを使ったデモ体験が体験できるようになっており、足を止めた来場者がデモを体験している様子も目に止まりました。

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続いて、KARTEの導入や運用を支援してくださっているパートナー企業のみなさまがブースを出展するゾーンへ。それぞれの企業が強みを生かした支援についての詳細や、現在の取り組み内容を紹介していました。

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その他、プレイドの関連企業もブースを出展。企業におけるNPS®の取得、分析及び向上支援を行う株式会社Emotion Tech、AIと映像による顧客育成プラットフォーム「VideoTouch」を開発するVideoTouch株式会社、電話業務のDXを支援する電話自動応答(IVR)サービス「IVRy」を開発する株式会社IVRy、Marketing Data Platform「Databeat(データビート)」を提供するAgito株式会社、4社がそれぞれのソリューションを来場者に紹介していました。

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KARTEの活用相談ゾーンでは、複数のプロダクトや機能を紹介するブースたちが並びました。各ブースでは、サイトの要素をブロックごとに分けて管理・更新・評価できる「KARTE Blocks」、広告効果の改善を支援する「KARTE Signals」、ビデオ接客ソリューション「KARTE Jam」、店舗とECのデータを統合した活用できるソリューション「KARTE CHECK-IN」といったソリューションを紹介。

KARTEの導入を検討している方から、活用を広げたい方まで、幅広く相談を受け付けました。それぞれのブースを行き来しながら、活用やユースケースについて相談している方もいました。

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よりよい体験、事業、そして社会を目指す仲間と交流

各ブースを回りながら楽しむことができるブースエリアの中心にある交流エリア。
登壇者は登壇後に他のセッションを見に行ったり、ブースを回って他の参加者とのコミュニケーションを行っており、会話が弾んでいる姿も見られました。

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セッションエリアやブースエリア以外でも、登壇者、参加者、そしてプレイドの社員たちがアイデアや知見を交換し合っていました。時間が経つにつれて、会場全体がますます熱気に包まれているのを感じました。

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まとめ

オープニングセッションで倉橋が語ったように、各社のCX向上や顧客との関係構築が事業成長に結びつくということを証明していかなければなりません。

今回のカンファレンスは、そのための仲間に出会い、楽しく刺激を受けるための最初の一歩。今後も、プレイドは共に成功体験を創っていくための働きかけを行っていきます。

本カンファレンスのセッションにて共有された実践例が気になる方は、ぜひ各セッションのレポートをご覧ください。

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