会員/非会員の分析、ちゃんとできていますか?サイト改善効率を飛躍的にアップさせるアクセス解析ノウハウ

業界やサービスのジャンルを問わず、多くのwebサイトには会員登録機能があります。 サービスの質を高めてより高い収益を上げるためには、会員情報をどのように分析・活用するかが重要です。

業界やサービスのジャンルを問わず、多くのwebサイトには会員登録機能があります。
サービスの質を高めてより高い収益を上げるためには、会員情報をどのように分析・活用するかが重要です。

そのために必要な、アクセス解析ツールのカスタマイズをはじめとした会員分析の実践的なノウハウを紹介します。

会員データを活用する

access 2-3-550x372

まずは、どのようなポイントで自社サイトで会員登録者のデータを活用できるか考えてみます。

活用例1:コンタクトポイント(接点)として活用

取得した情報をメールマガジンに活用することで、Webサイト外でのアクションが可能になります。
ただし、メールの開封率は近年ではとても低くなっており、ユーザーに届けたい情報を届けることができないことも多くあります。

闇雲にメールを送るのではなく、お客様にどのような情報を届けるべきかをしっかりと設計したメールマガジンを送る必要があります。
お客様の過去の行動や趣向に合わせたメールを送ることができるとユーザーにも喜ばれる内容となります。

活用例2:行動分析に活用

会員登録したユーザーでは、商品の購買履歴やメルマガの閲覧状況など、詳細なデータを同一人物に紐付けることができます。
アクセス解析ツールでこれらの情報とウェブ上での行動履歴を紐付けることで、Cookieだけでは分からないデータも取得・蓄積できます。

通常のアクセス解析で用いられるCookieによるユーザー判別では、デバイスやブラウザを変えてサイトに来訪した場合には、違うユーザーだと認識されてしまいますが、会員登録のIDをキーにして各デバイスでのCookieを統合することでデバイス横断でのユーザー分析も可能になります。

会員登録データをもとにしてユーザーの行動が追えるようになると、Webサイトやサービスのどこを直すと収益改善ができるか(どこが課題か)をより広い視野で、明確に分析できるようになります。

アクセス解析ツールを駆使した会員分析

access 1-1-550x409

会員情報を効率的に活用するには、得た情報をいかに分析するかが重要です。
ここからは、アクセス解析ツールの中でも代表的な、Google Analyticsを使った会員分析のポイントについて触れます。

分析のポイント

アクセス解析は、目的によって見るべき指標が変わります。
一例として、ECサイト会員のアクセスデータを分析する際のポイントを紹介します。
アトリビューション

Google Analyticsでは「アシストコンバージョン」という機能がありますが、ユーザーが商品購入などのコンバージョン(顧客化)に至るまでの貢献度を見ることが1つ目のポイントです。

特に近年は、前のセクションでも挙げたような、単一ユーザーによるデバイスをまたいだアクセスなど、コンバージョンまでの流入経路や行動が複雑です。一見するとPCからの来訪時にしか商品購入をしないユーザーでも、実は通勤時間などにスマホで入念な品定めをしているといった行動が増えています。

このような場合は、最終的に購買につながっているPC版のページでなく、スマホ版のページを改善した方が売り上げアップにつながる、ということも考えられます。もしくは、ユーザー情報に紐づくお気に入り機能があれば、スマホで見た商品をPCで買うといった行動をより促進できるかもしれません。

こうしたことを把握するためにも、アトリビューションの分析をすることが重要です。

eコマーストラッキングの設定

「アシストコンバージョン」の他にも、Google AnalyticsにはECサイト向けの「eコマーストラッキング」という機能があります。この設定をしておくと、コンバージョンがあった際の会員IDや購入した商品の詳細情報などを集めることができます。

より詳細なサイト分析に役立つ情報ですので、eコマースサイトの場合は「eコマーストラッキング」を正しく設定しましょう。

アクセス解析ツールはミクロ分析が苦手?

上に紹介したような機能がある一方で、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを活用するには注意すべき点もあります。それは、ミクロ分析においては追い切れないデータもあるということです。

具体的には、非会員のユーザーを分析する場合や、会員データの紐付け設定をしていない場合だと、個別ユーザー単位の分析ができない可能性があります。
Google Analyticsでは「ユーザーエクスプローラー」という機能が2016年に追加され、非会員もしくはデータ紐付けをしていないユーザーの行動も詳細に追えるようになりました。

ただし注意点としては、このときのユーザーはブラウザごとに判別されています。先の例のような、スマホとPCの両方のブラウザを使ってサイトに訪れているユーザーは、別の人として判別されてしまいます。

アクセス解析ツールは全体の傾向や平均など(マクロ分析)では非常に便利な反面、こうした制約もあることは覚えておいた方が良いでしょう。

KARTEを活用した会員ユーザーの解析

access 3-550x396

ユーザー単位の細かな行動を分析する手段の一つとして、当社が提供するウェブ接客ツール「KARTE(カルテ)」を活用した分析について紹介します。

そもそも、ウェブ接客ツールとは?

ウェブ接客ツールとは、サイト内でユーザーに対して能動的にアクションができるマーケティングツールです。
ユーザーへのアクションがメインとしているサービスが多く、すべてのウェブ接客ツールに解析機能が搭載されているわけではありません。

代表的なアクションとしては、来訪者へクーポンやおすすめの情報などを提供する機能や、サイト閲覧中にチャットで話しかける機能が挙げられます。

KARTEとは?

KARTEは、ユーザーのセグメント(年齢・訪問回数・滞在時間・購入回数など)に応じてサイト上でのコンテンツの出し分け機能、それを実現するための詳細なユーザー解析機能を備えています。さらに、それをリアルタイムで行うことができます。

KARTEでは『自由自在に設定できる』アクションと『いまこの瞬間が分かる』リアルタイム解析の二軸で、活用方法によっては実店舗を超えた接客を目指すことが可能です。

リアルタイム来訪者解析でできること

リアルタイム来訪者解析では、今この瞬間にサイトへ来訪しているユーザーの属性・来訪回数・会員IDなどにより分類され、一覧することができます。
これに加えて、アクセス解析データや購買履歴など過去のデータを参照できるので、一人ひとりのユーザーがどのような人かを把握できます。

また、新たに会員登録したユーザーに会員になる前のデータを引き継がせることや、KARTE以外のツールで取得していたデータを組み合わせることも機能として搭載しています。

さらに、リアルタイムならではの特徴として、閲覧中のページや詳細な箇所・滞在時間、クリックなどの行動も確認できます。
もし、特定の商品を見比べていることや、何かを探して迷っていることが明らかな場合は、それに応じて商品のおすすめポイントをバナーとして表示させたり、チャットで話しかけるというアクションをすぐに実行できます。

まとめ

会員登録データを活用した、実践的な分析のポイントについて紹介してきました。

ツールごとの長所・短所(特徴)を知ることが重要

アクセス解析ツールで取得できるデータは、サイト運営においては不可欠です。ただし、ツールによってできないことなどもあるので、それを理解することが重要です。

リアルタイム来訪者解析は会員サイトの必須ツール?

アクセス解析ツールを補完する手段としては例えばユーザーインタビューなどの調査を行うことも一つですし、KARTEをはじめとしたウェブ接客ツールを活用することもおすすめです。

解析機能を搭載したウェブ接客ツールでは、分析の先にある接客アクションまでを一気通貫で行うことができます。
Webサイトの収益をアップさせるためのPDCAのサイクルを効率良く回転させるための便利な機能が備わっているので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

SHARE