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MAUとは?アプリのアクティブユーザーを示す重要指標を解説

今回のトピックはアプリのアクティブ率を測る重要指標である「MAU」。MAU自体はWebサービスにおいても用いられる指標ですが、今回の記事では、アプリにおけるMAUに焦点を当てて解説していきます。

CX Clipでは、アプリのマーケティングでおさえておくべき用語や施策のヒントを、連載でお届けしています。今回のトピックはアプリのアクティブ率を測る重要指標である「MAU」。MAU自体はWebサービスにおいても用いられる指標ですが、今回の記事では、アプリにおけるMAUに焦点を当てて解説していきます。

アプリ運用におけるアクティブユーザー数の重要性

まず、アプリの運用においてアクティブユーザー数を測ることがなぜ大事なのかを紹介していきます。アプリの成長を計測する際の指標はいくつかありますが、最終的な売上につなげるためには、まずユーザーに利用してもらうことが必要不可欠です。

モバイルアナリティクスのスタートアップ「Quettra」のデータによると、アプリをインストールしてから3日以内に平均77%、30日以内に90%の日々のアクティブユーザーが消失することが明らかになっています。つまり、ほとんどのアプリはダウンロードしてから数ヶ月以内でユーザーに利用されなくなっているのです。

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参照:New data shows losing 80% of mobile users is normal, and why the best apps do better

ダウンロード数だけを追いかけていても、ユーザーに使ってもらわなくては、事業として成立しません。提供しているアプリが、ユーザーに使ってもらえるかどうかをチェックする必要があります。ここで見るべき指標が、アクティブユーザー数となるのです。

アクティブユーザー数を示すMAUとは

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アプリのアクティブユーザー数が重要であることを確認した上で、アクティブユーザー数を示す指標について見ていきましょう。アクティブユーザー数を示す指標でよく知られるのが「MAU」です。

日本でMAUが高いアプリのランキング

MAUとは、Monthly Active Usersの略で、アプリを1ヶ月間に利用したユーザー数のこと。では、日本においてMAUが高いアプリは、どのようなものがあるのでしょうか。App Annieが公開している2018年のランキングをもとに、MAUが高いアプリを見てみましょう。

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参照:2018年トップパブリッシャー:日本ランキング編

ゲームを除いたMAUランキングを見てみると、1位から20位までに入っているアプリのうち、「LINE」や「Twitter」、「Facebook」などのSNSやチャットアプリが多数を占めています。その他も、ユーザーの利用頻度の高い機能を提供しているアプリは、MAUの数値が高いことがわかります。

MAU、DAUやWAU、計測期間によって変わる指標

アクティブユーザーを示す指標は、MAUだけではありません。MAU以外にも「WAU(Weekly Active User)」や「DAU(Daily Active User)」が用いられています。それぞれ「計測対象期間」が異なり、アプリの目的や特性、ユーザーの使用用途によって使い分けます。

WAUは、1週間あたりのアクティブユーザー数を示す指標。ニュースアプリなど、ユーザーがアプリを定期的にチェックするような習慣づけを目指すときに適した指標です。DAUは、1日あたりのアクティブユーザーを指します。SNSやメッセージアプリなど毎日利用してもらうことを想定したアプリの指標として設定されます。

MAUが重要な指標となるのは、ユーザーが月に数回利用することを想定するアプリ。例えば、ECサイトや実店舗と連動したO2O(Online to Offline)などの小売に関するアプリが挙げられます。こうしたアプリは、月に何度かの買い物のタイミングでの利用が想定されることから、MAUをチェックすべき指標に置くことが多くあります。上記のランキングの中でいえば、Amazonやメルカリ、楽天市場のアプリが当てはまります。

アプリのアクティブ率を測る際に、どの指標を採用するかは、アプリの性質や目的に沿って決めましょう。

KPIツリーからみるアクティブユーザー数を増やす施策

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アプリ運用において、アクティブユーザー数をみることの重要性、さらに計測対象期間によって異なる指標について解説してきました。では、アクティブユーザー数を増やすには、どうすればよいのでしょうか。

ここで活用できるのがKPIツリーです。アプリ運営の指標などをKPIツリーに落とし込むことで、ボトルネックが見つけやすくなります。実際に、MAUのKPIツリーを例に見ていきましょう。

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MAUは、新規流入と継続率に分けられます。新規ユーザーの流入経路は「AD経由」「アプリストア」「口コミ」に分けられ、新規流入を増やす場合は、この3つの流入を増やす施策を行います。

そこに加えて、新たにアプリをダウンロードし、アクティベーションを終えたユーザーにリテンション(継続)してもらうために、オンボーディングプロセスを磨き、ユーザーに合わせたプッシュ通知など、再訪してもらうための施策を行っていくのです。

では、具体的に新規流入と継続率をあげる施策にはどのようなものがあるのでしょうか。

新規流入の促進施策

まず、「アプリのダウンロードを増やす」ためには、「アプリストア」「広告」「口コミ」の流入経路からのダウンロード数を促進させる施策を行なっていきましょう。

1.アプリストアの最適化(ASO)

アプリストアの最適化(ASO)は、アプリストアでの検索順位を上げることと、詳細ページを閲覧したユーザーのダウンロード率を改善することを目的としています。順位をあげるには、アプリ名とその説明文などの設定が重要となります。また、ダウンロード率の改善は、詳細ページのアプリ名と説明文に加えて、使用イメージであるスクリーンショットやアイコンなどの工夫も影響していきます。

2.SNSの活用

FacebookやTwitter、Instagramなどで、アプリを紹介するアカウントや投稿を用意しておくだけで、ユーザーがアプリを知るきっかけとなります。また、SNSもスマホアプリで閲覧する場合が多いため、アプリダウンロードページへの遷移がしやすいこともあります。またSNS上での広告出稿や、インフルエンサーを活用したプロモーションなどもあります。

3.キャンペーン施策

またアプリを利用したことがないユーザーに対して、アプリを知ってもらいダウンロードするきっかけとして、キャンペーンを打ち出すことも有効です。例えば、友達紹介特典は、既存のユーザーから新規ユーザーへの口コミを行うきっかけにもあります。また、SNSの活用にも重なりますが、ハッシュタグを使った参加型のキャンペーンでは、SNS上で話題になることで、ダウンロードを促すことができます。コラボレーション企画は、人気キャラクターなどとタッグを組むことで、そのキャラクターきっかけでアプリの認知に広げることができます。

継続率をあげる施策

アプリをダウンロードしたユーザーにアプリを継続的に利用してもらうためには「活用促進する」「休眠ユーザーを復帰させる」の2つの観点があります。
代表的なものとしては、以下の施策があげられます。

1.初回起動チュートリアル

アプリをインストールしたあとに、アプリの価値や使い方が伝わらなければ、継続して使おうとは思ってもらえません。初回起動時にチュートリアルを組み込み、改善することで、アプリの魅力を伝えることができ、継続的に使ってもらいやすくなります。

2.アプリ内メッセージでユーザーを誘導する

なんの説明もなく、アプリを使いこなすのはユーザーにとっても難しいもの。アプリを開いているユーザーにアプリ内でメッセージを出して、ユーザーを誘導し、アプリを利用できるようにすることで継続してもらいやすくします。

3.コンテンツを更新する

アプリを起動した際に、キャンペーンなど新しい内容が表示されていれば、ユーザーも「また何か新しいお知らせがあるかも」「なにか内容が変わっているかも」という気持ちになります。アプリの目的や特性によりますが、アプリ限定コンテンツやキャンペーンや新着情報をまとめておくなど、ユーザーの関心が集まる情報を常においておくことが重要です。

4.プッシュ通知を行う

プッシュ通知は、ユーザーがアプリを起動していなかったとしても、メッセージを伝えられる手段です。しばらくアプリを開いていないユーザーに対して、適切なメッセージをプッシュ通知することで、再訪を呼びかけることができます。

プッシュ通知を詳しく知る:プッシュ通知の開封率を改善するには?成功の鍵は一人ひとりのユーザーに寄り添う姿勢

KARTEを使ったアクティブ率向上の事例

ウェブ上で興味度合いに合わせたダウンロード訴求 | MIX.Tokyo

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参照:App|アプリ未インストールの人にだけウェブでインストール訴求(MIX.Tokyo)

JILLSTUARTやNATURAL BEAUTY BASICなどのブランドを傘下に持つTSIグループが運営するショッピングモール「MIX.Tokyo」。顧客により便利に利用してもらうために、ウェブサイト上からアプリへの誘導を模索していました。

ウェブ版のKARTEとアプリ版のKARTE for Appを併用することで、ウェブに来訪したユーザーがアプリをダウンロードしているかどうかを判定し、未インストールのユーザーのみへ、訴求バナーを出すという施策が可能となりました。

これにより、アプリをインストールしていない人で、かつ直近1週間以内に2回以上来訪している人にだけ、アプリインストールを促すポップアップをウェブ上で配信できるようになりました。

ウェブの体験を損ねないよう、顧客のアプリへの興味指数をみながら、限定クーポン等、アプリの優位性を伝えるキーワードをチョイスし、訴求メッセージやイメージのABテストを行い、効果的なクリエイティブにブラッシュアップを繰り返しています。

プッシュ通知が顧客体験の向上にも繋がる | GDOゴルフショップ

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参照:App|タイムセール実施時にプッシュ通知を配信し、アプリ起動や購入を促進(GDOゴルフショップ)

ゴルフグッズを扱っている「GDOゴルフショップ」のECアプリでは、週末に使うゴルフ用品を揃えたい顧客への購入促進の施策として、毎週水曜日にセールを行なっています。

従来、メルマガなどでタイムセール通知は行っていましたが、よりアプリの利用率を向上させるために、「KARTE for App」を活用し、プッシュ通知許諾ONのユーザーに対して、毎週水曜日のタイムセール開始時にプッシュ通知を配信しました。

アプリではMAUを重視しており、プッシュ通知を行うことで、MAU率が2%向上しました。また、「タイムセールのタイミングを逃したくないが、メールだと気付きにくい」というユーザーの声を元にプッシュ通知を配信することで、顧客体験の向上に繋がったのです。

アクティブ率がアプリ運用の要になる

アプリのダウンロードは入り口でしかありません。継続して利用してもらうかが、アプリ運用において重要となってきます。今回ご紹介したように、自社の目的にあったアクティブ値をみながら、改善を重ね、ユーザーに長く使ってもらうアプリの提供を目指しましょう。

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