Event Report

AIとの協働でさらなる進化の一年に。「KARTE Friends THANKS DAY 2026」開催レポート #KARTE_Friends

2026年3月12日(木)、東京国際フォーラムにて、招待制パーティー「KARTE Friends THANKS DAY 2026」を開催しました。当日の模様とともに、共有したテーマやKARTE STARの受賞結果をお届けします。

2026年3月12日(木)、東京国際フォーラムにて、招待制パーティー「KARTE Friends THANKS DAY 2026」を開催しました。

日頃よりKARTEシリーズをご活用いただいているKARTE Friendsのみなさまへ、プレイド一同から感謝をお伝えする年に一度の特別な一日。

第一部は招待者様限定の特別プログラム、第二部はKARTE STAR 2026 授賞式と立食形式の交流パーティーを開催しました。今回は当日の模様とともに、共有したテーマやKARTE STARの受賞結果をお届けします。

カスタマーデータは経営資源を動かすOSになる

「KARTE Friends THANKS DAY 2026」第一部は、プレイド 代表取締役 CEO 倉橋 健太によるご挨拶からスタートしました。倉橋はAIを「何かを変化させ、加速させる触媒」と位置づけ、日々進化し続けるAIの性能向上をターニングポイントとして挙げました。

倉橋「業務領域を絞り込めば、そこでのAIによるアウトプットのクオリティは人をすでに凌駕する域まで来たと捉えています」

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プレイド 代表取締役 CEO 倉橋 健太

そのうえで、ペンシルバニア大学ウォートンスクールの教授で、顧客中心経営(カスタマーセントリシティ)の世界的権威であるピーター・フェーダー氏の言葉「平均的な顧客は存在しない」を引きながら、製品中心から顧客中心への移行を強調。この変化を阻む2つの限界として「AIの学習源としてのパブリックデータの枯渇」と「人間の限定合理性※」を提示しました。突破の鍵として「カスタマーデータの生成」と「AIによる顧客理解の低コスト化」を掲げました。

※人は情報・時間・認知能力の限界により、完全な最適解ではなく「満足できる」範囲で意思決定するという理論

倉橋「今後は、皆さまが日々向き合っているカスタマーデータが、企業の生命線になってこようかと思います」

人・モノ・金という経営資源の裏側にもカスタマーデータが影響する未来が来るという展望を語り、「カスタマーデータは経営資源を動かすOSになる」というメッセージでセッションを締めくくりました。

KARTEシリーズ、人とAIが協働するCXプラットフォームへのさらなる進化

続いて、KARTE AI Transformation Department Headの野田 陽平より、プロダクトアップデートが共有されました。2025年10月に発表した「KARTE AI」構想のもと、3つのテーマで開発を推進してきた成果が紹介されています。

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野田「『顧客を理解する』では、AIレポーティング機能をご紹介します。これまでのレポートは、ここにおられる皆さまの多くに共通する課題に対して汎用的な仕組みを提供してきました。しかし、ビジネスモデルごとに社内で必要とされるレポートの形も千差万別です。多様な顧客理解のあり方をサポートするため、我々はAIの力を借りて、柔軟なレポーティングを実現しました。

『体験をつくる・届ける』では、従来のエディタを刷新し、フレックスエディタを開発しました。AIによるクリエイティブ生成やテンプレート検索を搭載しています。

『業務プロセスを変革する』では、MCP(Model Context Protocol)サーバーを準備し、外部AIエージェントからKARTEの機能を操作可能にする取り組みを進めています」

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プレイド KARTE AI Transformation Department Head 野田 陽平

さらに注目の機能として、ユーザー自身がAIエージェントを作成・活用できる「Agent Studio(仮)」が紹介されました。従来の機能単位での業務支援ではなく、各機能から集まるコンテクストデータをエージェントへ集約することで、顧客一人ひとりのニーズに合わせた柔軟な価値提供を目指します。Agent Studioでは、チャットUIを通じて直感的にエージェントと対話できるだけでなく、個者ごとに役割や制約を定義し、独自の業務に最適化させることが可能です。

最大の特徴は、KARTEに蓄積された1st Party Customer Dataや設定情報との深い連携です。データの読み込みだけでなく、操作権限を付与することで、エージェントが自らKARTEを操作し、設定まで完結させることができます。さらに、外部のスプレッドシートに記載された施策アイデアを読み込ませて自動化するなど、外部データとの接続による拡張性も備えています。

「KARTEの持つ複雑性はエージェントが吸収します。お客様はAIエージェントと協働することで、人が本来集中すべきクリエイティブな業務に専念できるようになります。人とAIが協働するCXプラットフォームに、少しでも期待を膨らませていただければ幸いです」と語り、野田はプロダクトアップデートの共有を終えました。

※「Agent Studio(仮)」は現在開発中の機能であり、具体的な提供時期や詳細については、決定次第改めてご案内いたします。

PLAID ALPHAは顧客中心経営を実現する唯一無二のパートナーへ

執行役員 VP of Solution & Serviceの濵﨑 豊からは、プロフェッショナルサービス「PLAID ALPHA」の1年の振り返りと今後の展望が共有されました。

濵﨑「PLAID ALPHAは『CX Growth Partner』をスローガンに掲げ、マーケティング・デザイン・テクノロジー・データの約70名のプロフェッショナルがワンチームで支援にあたっています。KARTEオフィシャルパートナー約20社とも連携し、この1年で150社を超えるKARTE Friendsのみなさまと体験設計をご一緒してきました」

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プレイド 執行役員 VP of Solution & Service 濵﨑 豊

主要事例として、ディーエイチシーにおけるOne to Oneマーケティング基盤の構築、トリドールホールディングスの丸亀製麺向け「ハピカンダッシュボード」の共同開発、コロワイドグループ(大戸屋・牛角・しゃぶしゃぶ温野菜)でのデータドリブンな顧客エンゲージメント強化が紹介されました。

ディーエイチシー、顧客接点の統合と一貫した顧客体験の実現に向けてKARTEシリーズを導入

プレイド、「心的資本経営」を掲げるトリドールHDが運営する丸亀製麺の「ハピネススコア」・「感動スコア」などの重要なKPIデータを集約・可視化する店舗向け「ハピカンダッシュボード」を共同開発

プレイド、コロワイドグループの「大戸屋」「牛角」「しゃぶしゃぶ温野菜」におけるデータドリブンな顧客エンゲージメント強化を支援

今後の展望について、濵﨑はデジタルマーケティングにとどまらず事業課題に踏み込んだサービス拡大を掲げました。

濵﨑「これからPLAID ALPHAの支援領域は、
①ブランディング支援、②広告領域の強化、③AI・UX戦略、
④顧客コンテクストを自動で解釈・構造化しAIの高度な活用を支えるデータ基盤『Context Lake』による経営支援、⑤AIネイティブなデータ基盤構築
この5つの領域へ広げていきます。今後も、顧客中心経営を実現するパートナーとなることを目指していきます」

KARTE GOLD STAR受賞企業によるパネルトーク—受賞の裏側にある苦労と喜び

続いて、KARTE STAR 2026の「GOLD STAR」を受賞した2社、株式会社QVCジャパン、株式会社JTBパブリッシングの取り組み紹介とパネルディスカッションが行われました。

まず、プレイド Chief Value Officerの柳澤 佑より「受賞2社に共通するのは、常に取り組みの向こう側にお客様の顔がイメージされていること」と総評が述べられました。

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プレイド Chief Value Officer 柳澤 佑

パネルディスカッションでは、QVCジャパンの林さん、JTBパブリッシングの伊藤 洋輔さんに加え、プレイドから桑野(執行役員Chief Growth Officer)、濵﨑、古市(PLAID ALPHA CXストラテジーチーム チームヘッド)の5名が登壇しました。

まず、お二人に変革を進めていくうえで、大切にしていたことはなにか?という問いが投げかけられました。林さんは、組織のマインドセット変革において大切にしている2点を語りました。

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QVCジャパン 林氏

林さん「お客様のお買い物の代金が私たちの給与の源泉。顧客のためが自分のためにつながっている。その道理の浸透と、取り組みを通じて得られるスキルの市場価値を伝えること。この2点を大切にしています」

JTBパブリッシングの伊藤さんは、チーム発足とKARTE導入が同時期だった当時を振り返りました。リーダー自らKARTE Academyで学ぶ一方、若手メンバーには各メディアの担当を任せて権限移譲を進めていったといいます。

伊藤さん「みんながKARTEの同期だった。私は責任を取る係になろうと思いました」

プレイド側からも、QVCジャパンでは若手が臆さず顧客目線の提案を上げる文化が根づいていること、JTBパブリッシングではメンバーがKARTEを使った施策実行そのものを楽しんでいることが、それぞれ客観的な印象として共有されました。

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お二人の話に共通していたのは、成果が出るまでには時間もかかり、その過程の苦労があったということ。林さんは、そのことを象徴する2016年の導入当初のエピソードを共有してくださいました。

林さん 「日本のツールであるKARTEは、海外の関係者が多いIT部門にとっては未知の存在で、『我々にとってはエイリアンのようだ』と言われたほどでした(苦笑)売上へのインパクトと、お客様の声にどれだけ早く応えられるようになったかを、とにかく粘り強く伝え続けました。それが昨年ようやく実を結んで、グローバルリーダーから『パーソナライゼーションの取り組みは日本が一番先進的だ』と評価されるに至りました」

伊藤さんは、メディア業態ゆえの苦労を率直に語りました。

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JTBパブリッシング 伊藤 洋輔氏

伊藤さん「メディアはサイト内に直接のマネタイズポイントがないので、KARTEの費用対効果を社内に説明するのが一番の壁でした。書籍やJTBグループの旅行商品への送客で価値を証明しつつ、PLAID ALPHAの伴走プロジェクトに経営層を巻き込むことで、少しずつ理解を醸成していきました」

最後に、両社からはそれぞれ今後のビジョンが語られました。

伊藤さん「旅行やお出かけにとらわれない、あらゆる日常の場面でお客様に適時適切な情報をお届けしたいと思います」

林さん「お気に入りブランドからお気に入りゲスト、お気に入り商品へと幅を広げつつ、情報が増えても分かりやすさを保つことを目指していきます」

KARTE STAR 2026—挑戦を称える年に一度のアワード

「KARTE Friends THANKS DAY 2026」の第二部では、「KARTE STAR 2026」の授賞式も行われました。KARTE STARは、KARTE Friendsのチャレンジを表彰する年に一度のアワードです。各社からエントリーいただいた内容を「顧客体験の向上」「デジタルによる事業変革」「従業員およびチーム変革」の3つの観点から評価し、GOLD STAR、SILVER STAR、BRONZE STARを選定しています。

特定プロダクトの活用と成果に焦点を当てた特別賞に加え、今回新たに3賞が設けられました。顧客インサイトに基づいた優れたアイデアとクリエイティブ表現を評価する「CXクリエイティブ賞」、KARTEを活用した仕組みづくりと組織全体で継続的にPDCAを回す文化の醸成を評価する「CXオペレーション賞」、PLAID ALPHAとのパートナーシップを最大限に活用し目覚ましい事業成長を実現した共創プロジェクトを評価する「CXグロース賞」です。以下、それぞれの受賞企業を紹介していきます!

プロダクト特別賞・新設3賞
KARTE for App特別賞にはRIZAPテクノロジーズ、KARTE Message特別賞にはユニフォームネクストが選出されました。

新設3賞では、CXクリエイティブ賞にトヨタファイナンシャルサービス、CXオペレーション賞に野原グループ、CXグロース賞にJTBパブリッシングがそれぞれ選ばれています。

KARTE BRONZE STAR 2026
KARTE BRONZE STARを受賞したのは、NTTソルマーレ、エス・エム・エス、WOWOW/WOWOWコミュニケーションズ、シャープの4社です。

KARTE SILVER STAR 2026
KARTE SILVER STARには、野原グループと丸井の2社が選ばれました。

KARTE GOLD STAR 2026
そして、今年のKARTE GOLD STARを受賞したのは、前述でも紹介したとおり、QVCジャパンとJTBパブリッシングの2社です。

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QVCジャパンは「お客様の"好き"と"困った"を起点にした3つの変革」をテーマにエントリー。お気に入りブランド機能の開発やクーポン体験の抜本的改善、KARTE活用歴の浅い社員が中心となったAIレビュー施策など、組織全体でCX向上に取り組む姿が評価されました。

KARTE STAR 2026 「GOLD STAR」受賞インタビュー:株式会社QVCジャパン

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JTBパブリッシングは、旅行ガイドブック『るるぶ』の資産をデジタルシフトし、CXを軸にした事業変革の基盤としてKARTEを活用。データドリブンな広告ビジネスへの転換や、ドメインをまたぐユーザーID連携など、出版業界の枠を超えた挑戦が高く評価されました。KARTE GOLD STARに加え、CXグロース賞もあわせての受賞となっています。

KARTE STAR 2026 「GOLD STAR」受賞インタビュー:株式会社JTBパブリッシング

次の一年も、ともに

授賞式の後には、ブッフェを囲みながらの立食交流パーティーが行われました。会場内のプロダクトブースでは開発メンバーやPLAID ALPHAメンバーとの直接対話が交わされ、豪華景品の抽選会やオリジナルギフトの配布も。あちこちで近況報告や新たなアイデアの種が生まれる、温かく活気ある時間となりました。

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みなさんに楽しんでいただくために、会場には「GIFT BAR」を設置。キーホルダーやバッグ、タンブラーなど、THANKS DAY限定でご用意したオリジナルアイテムのなかから、自由にギフトを選んでお持ち帰りいただきました。特に人気だったのはアイスクリームスプーンで、来場された方の多くが手に取っていました。

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さらに、豪華景品が当たる「LUCKY DRAW」ブースもご用意。番号が読み上げられるたびに歓声と拍手が起こり、会場全体が一体感に包まれる時間となりました。

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「みなさまへの感謝」というテーマが、空間そのものから伝わる一日を目指しました。参加者のみなさまからも、嬉しいお言葉をかけていただくことができました。

  • 社員総出で顧客と接点を持とうとしてくださっている様子や、GIFT BARはじめ全てのブランディングがKARTEというのがわかる素敵な会でした。

  • 感謝というテーマが非常に伝わった会でした。KARTEの方が近しい業界の人を紹介してくださったり、交流の場となって感謝です。

  • グッズデザインやスライドのトンマナなど、デザインディレクション力にも感動しました。お祭りみたいでワクワクしましたし、今後もKARTEのテンプレを使っていけば、自社サイトも美しく情報を伝えられるようになりそう、という自信にもつながりました。

「人と技術で、おもしろい世界をつくる」、倉橋が語ったこの言葉は、まさに私たちがKARTE Friendsのみなさまと共有したいと考えている指針です。

カスタマーデータが経営資源を動かすOSになる時代。その歩みを一緒に進めてくださる皆さまに、改めて心より感謝申し上げます。

来年のKARTE Friends THANKS DAYでも、さらに進化した取り組みと笑顔をお届けできることを楽しみにしています。ぜひまたお会いしましょう!

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