プッシュ通知をアプリマーケティングに活用するには?CVやMAU向上に成功したKARTE事例7選

この記事では、KARTEを用いてユーザーに最適なプッシュ通知を配信し、CVRやMAUアップに成功した事例をまとめました。

アプリマーケティングの一環としてプッシュ通知を配信している企業は少なくないでしょう。プッシュ通知はメールマガジンなどに比べ、ユーザーの目に入りやすいため、うまく活用することでユーザーのアクティブ率やCV向上が見込めます。

一方、むやみに何度も配信したり、ユーザーにとって興味のない内容を送ってしまうと、逆効果になる可能性もあります。

国内のプッシュ通知に関する調査では、プッシュ通知を「内容に興味があれば受け取っても良い」「気が向いたら受け取る」人が合わせて66%に上りました。また、通知が原因でアプリをアンインストールした経験のある人の割合は23%でした。

この記事では、KARTEを用いてユーザーに最適なプッシュ通知を配信し、CVRやMAUアップに成功した事例をまとめました。

参考記事:プッシュ通知の開封率を改善するには?成功の鍵は一人ひとりのユーザーに寄り添う姿勢

ユーザーにとってお得な情報を通知してMAU向上

課題
タイムセール時にユーザーに気づいてもらう施策を打てていなかった
施策
セールの開始時にプッシュ通知を配信
結果
MAU率が2%向上した

ゴルフポータルサイト「GDOゴルフショップ」では、タイムセールに合わせてメールマガジンで通知を行っていましたが、「メールだと気付きにくい」というユーザーの声をもとに、プッシュ通知でタイムセール開始を通知しました。ユーザーにメリットのある内容をリアルタイムで通知することで、MAUが2%向上しました。

詳しくはこちらタイムセール実施時にプッシュ通知を配信し、アプリ起動や購入を促進(GDOゴルフショップ)

プッシュ通知ONのユーザーを増やす

課題
プッシュ通知の許可設定をONにするユーザーを増やしたい
施策
新刊発売日をプッシュ通知でお知らせする案内を表示
結果
CTR14%、CVR6.6%という好結果を出した

電子書籍アプリ「ジャンプBOOKストア!」では、新しいコンテンツを毎日配信しています。なるべく毎日アプリを開いてもらうため、より多くのユーザーにプッシュ通知を配信したいと考えていました。そこで、単行本を1冊読み終わったタイミングで、「通知をONにすると新刊の発売日を通知する」と伝えるアプリ内プッシュ通知を配信。通知のCTR14%、CVR6.6%と高い結果になり、許可設定をONにするユーザーが増加しました。

詳しくはこちら単行本を読み終えた後に予告訴求でプッシュ通知の許可をONに(ジャンプBOOKストア!)

ロイヤルカスタマーに絞って通知ONを促進

課題
一度プッシュ通知をOFFにすると、ONにしてもらうきっかけがない
施策
適切なタイミングで再度プッシュ通知の送信許可を依頼
結果
ロイヤルカスタマーとのタッチポイントを増やすことができた

ファッション通販サイト「MIX.Tokyo」では、すでにプッシュ通知の配信許可設定をOFFにしているユーザーにいかにONに設定してもらうかが課題でした。そこで直近1週間以内に3回以上アプリを起動している人にプッシュ通知を配信。メリットを伝えるメッセージとイラストの改善を続けた結果、アプリ内プッシュ通知のCTRが当初のおよそ3倍まで向上。ロイヤルカスタマーとの接点を増やすことができました。

詳しくはこちらMIX.Tokyoさんの適切なタイミングで再度プッシュ通知の送信許可を依頼した事例

会員登録後に情報入力を促し入力率50%アップ

課題
アプリで会員登録を行った求職者に対し、ユーザー情報の入力を促進できていない
施策
文言やタイミングをチューニングしながらプッシュ通知を活用
結果
会員登録直後の情報入力率が約50%伸長

飲食店の求人・転職サイト「クックビズ」では、ユーザーの履歴書情報の入力を促進するため、ユーザーのモチベーションが高い登録直後に入力を促すプッシュ通知を行いました。開封率を確認しながら配信文言やタイミングをチューニングした結果、会員登録直後の情報入力率はおよそ50%まで増加しました。

詳しくはこちら会員登録直後の履歴書入力率が約50%伸長

クーポン期限を失効タイミングに合わせて通知

課題
一定数のユーザーがクーポンを利用しないまま失効してしまう
施策
自社DBと連携し、リマインドプッシュ通知をABテスト
結果
ABテストによりクリック率が22.4%向上

タクシーアプリ「JapanTaxi」ではクーポン施策を行なっていますが、未利用のまま失効するケースが多く発生していました。ユーザーに失効前の利用を検討してもらうため、失効の3日前、7日前に絞ってリマインドのプッシュ通知を配信。メッセージのABテストを繰り返した結果、CTRは22.4%向上しました。

詳しくはこちらクーポン期限リマインドのプッシュ通知でABテストを実施(JapanTaxi)

特典をアピールする通知でアプリのログイン率向上

課題
アプリでのログイン率が上がらない
施策
ログイン回数により、特典がもらえることをプッシュ通知でお知らせ
結果
プッシュ通知経由のログイン率が向上

試供品提供サイト「サンプル百貨店」では、3回ログインするごとに販売前の商品を予約購入できるチケットを付与しています。チケットの利用者を増やすため、ユーザーのログイン回数をもとにセグメントを作成、「もう1回ログインすれば先行チケットがもらえる」ユーザーに絞って、特典を知らせるプッシュ通知を配信しました。その結果、プッシュ通知経由のログイン率が3.5%と非常に高い結果になりました。

詳しくはこちらログイン特典がもらえるまでに必要な残りログイン回数をプッシュ通知(サンプル百貨店)

地理情報に合わせたプッシュ通知で来店を促進

課題
店舗の周辺にいるユーザーにプッシュ通知で来店促進したいが開発工数がかかってしまう
施策
KARTE for Appの設定値配信を用いて、最小限の開発工数で店舗周辺のアプリユーザーにジオプッシュを実施
結果
アプリのハードコードを必要とせず、最小限の工数で運用体制を確立

オンラインショッピングサイト「PAL CLOSET」では、同サイトの運営企業が展開する実店舗への来客を促したいと考えていました。そこでKARTE for Appを用いて「実店舗から半径1km」など、実店舗の近くにいるユーザーに来店を促すメッセージを配信。通常より開発工数を抑えられ、素早く配信タイミングやメッセージのPDCAを回せるようになりました。

詳しくはこちらジオフェンス×設定値配信により、最小限の開発工数で店舗への来店促進施策を実現(PAL CLOSET)

参考:ジオターゲティングで位置情報に合わせた適切なアプローチが可能に

プッシュ通知を活用しCX向上へ

紹介した事例が示す通り、プッシュ通知を活用するにはユーザーにとって適切な内容、タイミングを見極めることが不可欠です。ぜひABテストなどの検証を繰り返しながら、ユーザーに寄り添うプッシュ通知を目指してみてください。

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